9月の大型連休は、
フェニックス・ライジング・ヨガセラピーの
トレーニングを受けに熱海へ行ってきました。
研修センターからの眺め
わたしのヨガの師であるトシさんが、
創始者のマイケルリーを日本へ招致して、
日本では初めての開催となるこのトレーニング。
レベル1とレベル2、合わせて10日間の合宿です。
参加者は50名ほど。
ものすごい人数です!
このトレーニングを受けるかどうか考えていたときに、
わたしのヨガの先生であるトシさんに、
ヨガセラピーを受けて何が良かったですか?
と尋ねました。
『ヨガのレッスンをしていても、
それまでは全部自分ががんばらないとと思っていたのが、
すこしひいて全体をリラックスして見られるようになった。』
とトシさん。
ヨガのレッスンをしていると、
生徒さん全員に心地よくなってもらいたい!
という願望がどうしてもでてきてしまうもの。
たとえば「今日はあまり心地よくなかった」というような
ポジティブな反応ではない生徒さんがいたときに、
わたしのレッスンがよくなかったんだろうか、、、
と思ってしまいがちです。
生徒の体験がどんなものになるのか
それは生徒側のものであって、
教師の責任ではないんですよね。
生徒がどんな体験をしても、
リラックスして「そうなんですね^^」と、
そのまんま受け入れることができるかどうか?
それはなかなか難しいことです。
トシさんの
”生徒がどんな体験をしてもそのまんま受け入れる”
という、その在り方を見ていて、
本当にすごいなあと思っていたけれど、
ヨガセラピーを受けた影響がとても大きいということでした。
わたしの知っている米国のクリパルヨガ教師が数人いますが、
ものすごく愛があふれていて、
出会えただけで幸せだなあって思えるようなそんな素敵な方々。
聞くとやはりヨガセラピーのトレーニングを受けているらしい。
ヨガセラピーのキーワード
待つ、信頼する、見守る、受け入れる、委ねる、共感する、傾聴する・・・
それは今のわたしにすごく必要なことだと思ったし、
自分自身の成長のためにたくさん学べるだろうと、
トレーニングを受けることに決めました。
さてさて、前置きがすっかり長くなりましたが。
この濃厚な10日間を一言で表現すると、
ただただ「カラダってすごいわ」
というシンプルなところにたどりつきました。
これまでもそんな風には思っていたけど、
もっとずーーーっと深いところで、
カラダについて、
自分について、
他人について、
つながって、理解を深めていけた感じ。
というのも、
このヨガセラピーでは
”カラダに聞く”というところを
ものすごく徹底していたからです。
ヨガのポーズをしながら、カラダに
「どんな感じ?」と聞いてみる。
カラダのいろんな部分を感じてみる。
自分はどうありたいか、どう生きていきたいか、
それもカラダに聞いてみる。
マインドで考えるのではなく、
全てカラダに聞くんです。
そうしたらね、、、、
びっくりするくらい
カラダがいろんなことを教えてくれました。
わたしたちはつい、外側からの情報をたよりにしてしまいがち。
だけれど、どうしたらいいのか、何が必要か、
実はこのカラダが知っているんです。
わたしのカラダはまだまだ未知なる部分がいっぱいで、
可能性をたくさん秘めていることがわかりました。
普段いかに、マインドに頼っていたか・・・。
衝撃的だったのが、ボディスキャンといって
足先から頭の先までカラダを感じるワークをしていたときでした。
足裏からカラダのパーツごとに感じていって
最後に全身を感じたときに、手先と足先がぴりぴりしてきて。。。
そのときに、カラダがものすごく喜んでるのがわかりました。
「ありがとう・・・」とわたしに言ってくれてるみたいに。
自分自身がとても愛おしく感じて、
自然と涙があふれてきました。
感覚ひとつひとつを
丁寧に感じてあげるだけで、
自然と癒しが起きていくことに驚きました。
ヨガセラピーでは、いろんな人とペアになって、
相手の感じていることを邪魔しないように
”ただ共にいる”ということもたくさん練習しました。
その中で、相手をコントロールしたい欲求が出てきたり、
忍耐力をもって待つことの難しさを痛感したり、
うまくいかなくてぐちゃぐちゃになったり、
もうね、いろんな部分が浮上してきました(^^;;
自分も大切にしながらも、相手も大切にする。
その境界線についても学びました。
<屋上での朝ヨガの風景>
一般的に治療というのは「悪い部分を良くする、治す」というものです。
だけれど、このヨガセラピーの特徴は
悪いものから良いものへ治すというの目的ではなく、
気づきを促していくことで自然と癒しが起きていくというものです。
そのためには、カラダの感覚をジャッジしないこと。
良い・悪いとか、正しい・間違っていると判断せずに、
快も不快もそのままを感じていく。
自分の感じるままに。
痛みがあれば、痛みをそのまま感じていく。
それをプラクティショナーが見守るいることで、
体験が深まり癒されていくのです。
創始者のマイケルは、サンタさんのような優しい雰囲気で、
チャーミングで愛あふれる素晴らしい先生でした。
何事も決して否定せず、
ひとりひとりの違いを尊重して、認めてくれました。
「人は不完全で完璧である」とわたしたちを何度もエンパワーしてくれました。
この10日間で、自分自身をいっぱいハグできたような気がします。
そして他者も同じように尊重できていきました。
ヨガセラピーのトレーニングを日本に持ってきてくれたトシさんはじめ、
あたたかくサポートしてくれたスタッフの方々、
一緒にすごした約50人のメンバーに
感謝の気持ちでいっぱいです。
ヨガセラピーはこの2年で急速に広がっていっているそうです。
これからこういうものを必要とする人はますます増えると思う。
わたしも学びを続けていけたらと思っています。
<研修センターの露天風呂。癒されました>